2018年5月16日

【ビジネスマン向けワイン講座】ぶどうの個性を知る

ワインづくりに使われるブドウは、世界でなんと1万種類以上もあるのをご存知ですか?日本で使われているのはたった2種類。今回は、世界中に愛されているブドウを合計8種類ご紹介します。ぜひワイン選びに役立ててくださいね。

みなさま、こんにちは。
前回までに、赤・白ロゼといった色による違い、シャンパーニュを含むスパークリングワインについてなどワインの基本的な種類についてお話ししましたね。これだけでも料理に合わせてみたり、スパークリングから順番に赤まで楽しんでみたりと、十分にワインを満喫できるはず。

でも実はここからがワインの奥深く、面白いところ!はじめのコラムで“ワインは農作物”とお伝えしたように、その原料となるブドウの種類、そしてその育った環境や、その年の出来によって、ワインの個性も味わいも変わってきます。

ブドウの品種は一説では何万種類!O.I.V.[国際ぶどう・ぶどう酒機構―ぶどう栽培やワイン造りに関するフランスの研究機関]に登録されているブドウですら既に全世界で8111種類。日本はそのうちたったの2種類なんですよ。

今回はそんな、豊富すぎるブドウについてのお話です。

◆全世界で愛されているワイン用のスーパースターブドウとは??

ワイン用ブドウはあまりに多すぎるため、今回は中でも、ワイン造りに適していて全世界でワイン用として栽培されるスーパースター選手たちを白ブドウ、黒ブドウそれぞれ4種類ご紹介します。
まずはそこさえ押さえておけば、ワイン選びにお役立てください。

★黒ブドウ★
ピノ・ノワール
色:淡い(明るめのルビー色)
香り:若いうちはイチゴやチェリーといった赤い果実の香り、熟成すると土やキノコの香りも
味:やや軽い~やや重い(すっきりとした酸味と果実味があり渋みは少ない)
特徴:栽培が難しい繊細なブドウ品種。ロマネ・コンティのように熟成向きの高級ワインが 造られるように、丁寧に造られるワインは気品を感じるエレガントな味わいと香りを生み出 す。熟成によってより複雑になるため、多くのファンを魅了する品種!

カベルネ・ソーヴィニョン
色:濃い
香り:カシスやコショウなど、若いものはミントや青っぽさが感じられる
味:重い(渋さや凝縮した果実の味わいがあり、とても力強い)
特徴:世界で最も栽培されている黒ぶどうの王道的な品種のひとつ。他の品種とブレンドされている ことが多く、混ぜる品種によって味わいが左右されるのが楽しめるポイント。

メルロー
色:やや濃い~濃い
香り:プラムのような果実味が豊か
味:重い(渋みがマイルドで酸が少なく、コクのあるまろやかな味わい)
特徴:世界各国で広く栽培されている品種。カベルネ・ソーヴィニヨンが力強い男性的 なイメージだとすると、メルローは優しい女性的なイメージ。マイルドでフルーティーな口当 たりになることから、ワイン初心者には比較的飲みやすい傾向にあります。

シラー/シラーズ
色:濃い
香り:黒い果実と野性的でスパイシーな香り
味:重い(濃厚でスパイシー、渋みも比較的強い)
特徴:野性的でスパイシーな風味なので、肉料理全般と相性の良いワイン。オースト ラリアでは「シラーズ」と呼ばれ、フランスのものとは若干味も異なりプルーンのような濃い 果実味とビターチョコのような風味が生まれる。

★白ブドウ★
シャルドネ
色:黄緑~黄金色
香り:フレッシュなものから、トロピカルでリッチなものまである
味:辛口(酸味とコクのバランスが良い。果実味豊か)
特徴::世界で最も栽培されているブドウ品種。シャルドネ自体にあまり個性がなく、 どこでどのように造られたかによって特徴も幅広く、その土地ならではの味わいを楽しめ る。例えば、寒い地域だと、柑橘系の果実味が引き出され酸味が際立ち、逆に暖か な地域で育つと、桃など甘めの果実味が引き出され酸味が穏やかなる。

ソーヴィニョン・ブラン
色:薄い黄色、黄緑色
香り:柑橘香とハーブの独特なニュアンス
味:辛口(ほどよい酸味と柔らかさがある、軽やかな味わい)
特徴:ハーブやグレープフルーツのような爽やかな香りと、すっきりとした酸味とほろ苦さ を持っているので、キリッと冷やして飲むのがおすすめ。ニュージーランド産も有名で、より 鮮烈な果実味とハーブ感を味わえる。

リースリング
色:透明感ある黄緑色~黄色
香り:リンゴやアプリコットの果実味があり、熟成すると白い花やハチミツの香りが現れる
味:甘口~辛口(酸と甘味のバランスが良い、幅広いタイプが造られる)
特徴:主に冷涼な地域で造られる、キリッとした酸が最大の特徴。アルコール度数が低 めで飲み疲れせず、夏の暑い日にすっきり飲みたい白ワイン。また、リースリングの酸味と 甘味の伴った繊細な味わいは、和食、中華とも合わせられます。

甲州
色:無色透明~薄い黄色
香り:軽く繊細
味:辛口~甘口(ほどよい酸と果実味)
特徴:日本の代表品種。赤い皮をしているためグリ系品種とも呼ばれ、白ワインに使われる。日本のワインらしく、お寿司や繊細な和食にはとても相性が良い。

いかかでしょうか?この8つの品種だけでもこんなに個性があって面白いですよね。
それぞれ飲み比べて、好みのブドウを見つけてみてくださいね!