2018年8月2日

【名画で学ぶ英語表現】「ミッドナイト・イン・パリ」(1) 

今回から題材として取り上げるのは、2011年公開のウッディアレン監督の作品「ミッドナイト・イン・パリ」(原題:Midnight in Paris)です。スラングな表現が少なく、聞き取りやすい映画ですよ。

 

「ミッドナイト・イン・パリ」(原題:Midnight in Paris)2011年
監督 ウディ・アレン
出演 オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス 他

<STORY>
ウディ・アレン脚本・監督の、パリを舞台にしたロマンティック・コメディ。ハリウッド映画の脚本家ギル・ペンダーははじめての小説を執筆中、婚約者イネズと彼女の両親と共にパリを訪れる。彼女とも彼女の両親とも何だかしっくりいっていないギル。とある夜、パリの街角で迷子になってしまう。真夜中の鐘がなり、魔法がかかったようにギルは憧れの1920年代のパリにタイムトリップし、その時代の文化人・知識人と出会い刺激を受け、自分の小説や人生について考え直していく。パリの幻想的な街並みと音楽、そして驚きの配役にも注目です。

<英語のレベル>
スピードは少し早めだが、スラングなどはほとんどなく、とても聞き取りやすい英語となっています。20年代のパリの文化や教養に関する背景をおさえておくと、より理解が進み英語も耳に入ってきます。
難易度★★☆

<Pick upフレーズ>
冒頭に、婚約者イネズとその両親と、ギルが食事中に会話するシーン。共和党右派の義父との議論になりかけ、それを制そうとしたイネズに対してギルの言うセリフ。

“It’s totally fine for your father and I to disagree. That’s what a democracy is.”
(君のお父さんと僕の意見が異なるのは全くもって問題ないよ。これが民主主義というものだよ。)

文章全体を見てみましょう。まず最初の文章の構成です。

It’s totally fineが基本の構造です。このitが指しているのが、to disagree 意見が食い違うこと。
そしてこのto不定詞の主語が、for your father and Iとなります。この形はとてもよく使われますので、例を見てみましょう。

例)
It is easy for my mother to bake a cake.
(私の母にとって、ケーキを焼くことは簡単なことだ)
It was very painful for me to talk about my past in front of my colleagues.
(同僚の前で、自分の過去について話すことは私にとって非常に辛いことだった)

2つ目の文章を見てみましょう。
That’s what a democracy is.
what以下が名詞の役割をしていて(名詞節)、それが全体の補語になっています。whatを使った名詞節は大変よく使われる表現です。 whatはもの、ことを指しています。

例文を見てみましょう。

例)
That’s what I said.(それが私が言ったことだ)
This is what he has been looking for.(これが、彼がずっと探していたものだ)
This is what I do not understand.(これが私がわからないことだ)

共和党右派の義父と、まったく反対の政治的立場をとるギル。意見があわなくても、お互いそれを尊重しあう、それが民主主義だとギルは言うのですが、義父の反応は?democracyはアメリカ文化の根幹をなすといっていいほどの考え方ですね。

難しいものではなく、日常的に出てくる言葉なので、映画でもぜひ聞き取ってみてください!