2018年9月6日

【ビジネスマン向けワイン講座】産地を巡るヨーロッパ編~伝統と革新の産地ドイツ

様々なヨーロッパ産のワインをご紹介してきましたが、ヨーロッパ最後の国は、ドイツです。ドイツって「ビールとソーセージ」のイメージが強くないですか?でも実は、消費量はビールよりもワインの方が多いそうですよ。

ヨーロッパ産地最後の国は、ビールとジャーマンソーセージで有名なドイツ。

ドイツ人はビールばかり飲んでいるかと思いきや、実はワインを飲む量のほうがビールを飲む量よりも多いとか!世界で最も北に位置するワイン生産国ではありますが、ワインに適したブドウの糖度をあげるために、川沿いでしっかり日光のあたる急斜面でブドウ栽培を行ったり、収穫時期を工夫するなど、工夫と技術を施し良質なワインを造る、優秀なワイン生産国です。

そのような背景から、ドイツでは、畑や生産者でもなく「収穫時期のブドウの糖度」でワインのランクが決まる、独自の格付けを伝統的に採用しています。

ちなみに、ドイツの代表的なブドウ品種は「リースリング」。辛口も甘口もどちらも造られるこの品種は、白桃のような、白いお花のようなアロマが特徴的。ただ、瓶で熟成が進むとぺトロール香といって、ガソリンのような独特な香りがでてきます。間違ってもガソリンスタンドのような香りだね、なんて雰囲気のある場では言わないように。笑

甘口リースリングには、デザートワインとして味わえるくらい極甘なものもあります。体質的に一切お酒を受け付けないという方でなければ、お酒が飲めない方でも案外「あれ?美味しいかも」なんて反応もあるワインです。

また、甘口ワインは長期熟成にも向いています。フランスの超高級赤ワインとは違って、お値段も割安、しかも温度や湿度管理もそこまで徹底する必要はないので、自宅にセラーがなくても大丈夫。例えば、結婚や長寿のお祝いに、数十年後に美味しく飲んでくださいね、という意味で贈るのもセンスがあって良さそうですね。

そんな甘口ワインが有名なドイツではありますが、近年は食文化の変化や、世界的に辛口の白ワインが好まれるようになり、良質で美味しい辛口白ワインもたくさん登場しています。

ちなみに“GG”とボトルに書かれているものは、ドイツ国内の独自の団体が新たに制定した制度のマークで、辛口の特級ワインを意味しています。ドイツワインを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

次週からは、新世界(ニューワールド)と呼ばれる、ワインの新興国にフォーカスしていきます。ただ、まだまだヨーロッパには、今回紹介しきれていないオーストリア、ポルトガル、スイス、ハンガリーといった伝統的な産地はもちろんのこと、クロアチアやスロヴェニア、ジョージアやモルドバといった国も注目され始めています。


(美しいクロアチアの景色)

色んな国のワインに積極的にチャレンジをしてみると、ワインの世界がぐっと広がると思いますよ!